Unity(C#)初心者・入門者向けチュートリアル ひよこのたまご

AndroidやiOS向けアプリを簡単に作れるゲーム開発環境Unity(ユニティ)の使い方を、チュートリアル方式で一緒に学びましょう!

【Unity9】UNETで敵プレイヤーにダメージを与える!【UNET8】

Unity5.1.1p3 Personal(2015年7月)


前回の続きです〜


今回は敵プレイヤーにダメージを与えていきます〜
実際にはダメージを与える前段階として、敵プレイヤーの名前を取得するところまで進めます〜



UNET Part 8 - Shooting - YouTube

【目標】敵プレイヤーの名前を取得する

①敵プレイヤーにダメージを与える目的のスクリプト作成

まずはスクリプトを作成していきます〜

Player_Shootingという名前のスクリプトを新規作成し、Playerプレハブに取り付けて下さい〜

using UnityEngine;
using System.Collections;
using UnityEngine.Networking;

public class Player_Shooting : NetworkBehaviour {
	
	private float damage = 25; //ダメージ量
	private float range = 200; //Raycastの距離
	//FirstPersonCharacterを指定
	[SerializeField] private Transform camTransform;
	private RaycastHit hit;

	void Update () {
		CheckIfShooting();
	}
	
	void CheckIfShooting ()
	{
		if (!isLocalPlayer) {
			return;
		}
		
		if (Input.GetKeyDown(KeyCode.Mouse0)) {
			Shooting();
		}
	}
	
	void Shooting ()
	{
		//カメラの前方にRaycastを飛ばす
		//TransformPoint: 指定した分だけ座標をずらす
		if (Physics.Raycast (camTransform.TransformPoint (0, 0, 0.5f), camTransform.forward, out hit, range)) {
			Debug.Log (hit.transform.tag);
			//RaycastがPlayerと衝突した時
			if (hit.transform.tag == "Player") {
				//名前を取得
				string uIdentity = hit.transform.name;
				//名前とダメージ量を引数にメソッド実行
				CmdTellServerWhoWasShot(uIdentity, damage);
			}
		}
	}
	
	//Command: SyncVar変数の変更結果を、全クライアントへ送信
	[Command]
	void CmdTellServerWhoWasShot (string uniqueID, float dmg)
	{
		//敵プレイヤーの名前でGameObjectを取得
		GameObject go = GameObject.Find(uniqueID);
		//Apply damage to that player
	}
}

Player_Shooting.cs


まずはSerializeField変数であるcamTransformへ、FirstPersonCharacterを指定します〜


f:id:hiyotama:20150712075922p:plain


続いてPlayerタグをPlayerプレハブに取り付けましょう〜


f:id:hiyotama:20150713110658p:plain
PlayerプレハブのInspectorビューから、Tag > Player選択


画面をクリックした時にShootingメソッドを呼び、カメラ前方にLaycastを飛ばし、Laycast上にPlayerタグのついたオブジェクトが存在した場合名前を取得し、名前とダメージ量を引数にCmdTellServerWhoWasShotメソッドを呼んでいます〜


CmdTellServerWhoWasShotメソッドでは今のところ、取得した名前を元にGameObjectを取得しているだけです〜
次回以降で実際にダメージを与えていくと思われます〜

②画面に照準を表示させる

今のままでも画面中央にPlayerが来た時に画面をクリックすれば、CmdTellServerWhoWasShotメソッドを実行できますが、敵Playerが画面中央に来たのが分かりやすいように照準を表示します〜


まずはImageオブジェクトを作成します〜HierarchyビューからCreate > UI > Imageを選択します〜


f:id:hiyotama:20150713111424p:plain


Anchor Presetをcenter - middleにし、WidthとHeightをそれぞれ4に設定します〜また、ImageのColorを赤にします〜


f:id:hiyotama:20150713111620p:plain
Imageの設定


f:id:hiyotama:20150713111831p:plain
画面中央に照準を表示


この赤点に敵Playerが重なった時に画面をクリックすれば、CmdTellServerWhoWasShotメソッドを実行することができます〜

③結果


f:id:hiyotama:20150713112159p:plain
照準を合わせてクリック!


f:id:hiyotama:20150713112334p:plain
Playerタグ取得!


今回はここまでです〜

ありがとうございました〜


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