【Unity9】UNETでプレイヤーの動きを補間し、なめらかな動きを実現する【UNET1-2】
Unity5.1.1f1 Personal(2015年7月)
前回の続きです〜
前回までで自プレイヤーの動きと相手プレイヤーの動きとを別々に切り離すことができるようになりました〜
しかしまだ動きがカクカクした感じなので、動きをよりなめらかに表示する処理を加えていきます〜
UNET Part 1 - Setup and Movement Syncing - YouTube
【目標】プレイヤーの動きを補間し、オンラインでも動きをなめらかに表示する
①フレームとフレームの間の動きを補完する
カクカクした動きの原因として、フレームの間の動きが補間されていないことがあげられます〜
まずはPlayerプレファブについているNetwork TransformコンポーネントをRemove Componentで取り外し、動きを補完する「Player_SyncPosition」スクリプトを新たに作成して取り付けていきます〜以下ソースです〜
using UnityEngine; using System.Collections; using UnityEngine.Networking; //UNETを使う時に必要なライブラリ //UNETを使う時に必要な継承 public class Player_SyncPosition : NetworkBehaviour { [SyncVar] //ホストから全クライアントへ送られる private Vector3 syncPos; //Playerの現在位置 [SerializeField] Transform myTransform; //Lerp: 2ベクトル間を補間する [SerializeField] float lerpRate = 15; void FixedUpdate () { TransmitPosition(); LerpPosition(); //2点間を補間する } //ポジション補間用メソッド void LerpPosition () { //補間対象は相手プレイヤーのみ if (!isLocalPlayer) { //Lerp(from, to, 割合) from〜toのベクトル間を補間する myTransform.position = Vector3.Lerp(myTransform.position, syncPos, Time.deltaTime * lerpRate); } } //クライアントからホストへ、Position情報を送る [Command] void CmdProvidePositionToServer (Vector3 pos) { //サーバー側が受け取る値 syncPos = pos; } //クライアントのみ実行される [ClientCallback] //位置情報を送るメソッド void TransmitPosition () { if (isLocalPlayer) { CmdProvidePositionToServer(myTransform.position); } } }
Player_SyncPosition.cs
自分がクライアントである場合、FixedUpdateメソッドにてTransmitPositionが呼び、現在位置をCmdProvidePositionToServerメソッドへ送る
CmdProvidePositionToServerメソッドでSyncPos変数に現在位置を保存する
保存されたSyncPos変数がホストから全クライアントへ送り返される
LerpPositionメソッドにて自分以外の全プレイヤーの現在位置とTransmitPosition送信時の位置の中間地点を、現在の位置情報に書き換える
正直自信はないですが、こんな感じのことをやっているのではないでしょうか〜
このスクリプト内容をよくご存知の方がいらっしゃいましたら、もしよければコメントして頂けると助かります〜
それではSerializeFieldのmyTransformに、Playerプレハブを指定してあげましょう〜
ドラッグ&ドロップ!
プレイヤーが移動する時のフレーム間を位置情報が補間されるようになったので、よりスムーズな動きとなっているはずです〜
スムーズに動いてくれてます
もちろん画像では分からないですので、皆さんぜひ試してみて下さい〜
ちなみに前回うまくいかなかったNetwork Managerにシーンを指定する部分ですが、Build Settingsにてシーンを追加するとちゃんと指定できるようになりました〜
シーンをAdd Currentすると
順番は、上にMenuシーン、下にMainシーンが来るようにして下さい〜
以上でNetworkManagerにシーンを指定できるようになりました〜
指定できます
それでは、今回はここまでです〜
ありがとうございました〜
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