Unity(C#)初心者・入門者向けチュートリアル ひよこのたまご

AndroidやiOS向けアプリを簡単に作れるゲーム開発環境Unity(ユニティ)の使い方を、チュートリアル方式で一緒に学びましょう!

【Unity】2Dタイルマップ② 隣接するタイルを自動で繋ぐPipeline Tile

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Unity 2020.2.1f1 Personal(2021年3月)
前回の続きです!
今回は2Dタイルマップを使う際に、隣接するタイルの数によって自動的に表示タイルを変更する、
Pipeline Tileについてです。

Unity-Technologies / 2d-extrasパッケージの読み込み

Pipeline Tileは2Dタイルマップの標準機能ではなく、
Unity-Technologies / 2d-extras
を利用します。
2d-extrasパッケージはUnity公式のパッケージで、
2Dタイルマップを拡張する便利機能がたくさん入っており、
そのひとつが今回紹介するPipeline Tileです。

以前までパッケージ読み込みはunitypackageファイルを読み込む等してましたが
Unity2019からパッケージの読み込みはPackage Managerで行えるようになりました。

プロジェクトフォルダのPackages/配下にmanifest.jsonファイルがあるのでこちらを編集します。

{
  "dependencies": {
    "com.unity.2d.animation": "5.0.3",
    "com.unity.2d.pixel-perfect": "4.0.1",
    〜色々なパッケージ〜
    "com.unity.modules.wind": "1.0.0",
    "com.unity.modules.xr": "1.0.0",
    "com.unity.2d.tilemap.extras": "https://github.com/Unity-Technologies/2d-extras.git#master"
  }
}

Packages/manifest.json

最後の行に
"com.unity.2d.tilemap.extras": "https://github.com/Unity-Technologies/2d-extras.git#master"
と追記しました。

またひとつ上の行の
"com.unity.modules.xr": "1.0.0"
末尾に「,」を入れる点に注意です。

パッケージの追加はこれだけでOKです。
Unityに戻るとProjectビューに自動的に 2d-extras パッケージが読み込まれます。

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無事パッケージが読み込まれました。

Pipeline Tile の作成/設定

続いてPipeline Tileを作成/設定していきます。

Project > 2D > Tiles > Pipeline Tile から作成します。

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続いてPipeline TileにSpriteを設定していきます。

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rouka2.png

今回はこちらのSpriteをMultipleモードにて
64px * 64pxの4枚にカットして使います。
カット方法はこちらの過去記事をご参照下さい。
hiyotama.hatenablog.com

Pipeline TileはそのTileが上下左右何箇所接しているかによって
表示するSpriteが自動的に変化します。
設定するSpriteの方向も決まっているので注意して下さい。

①None:上下左右どことも接していない時のSprite
②One:一箇所接している時のSprite(上・下)
③Two:二箇所接している時のSprite(左・下)
④Three:三箇所接している時のSprite(左・上・右)
⑤Four:四箇所接している時のSprite(上・下・左・右)

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それでは上の図の通りに各画像を設定していきます。

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Pipeline TileをTilePaletteに登録する

最後に作成したPipeline Tileを前回作成したTilePaletteに登録します。
TilePaletteへドラッグ&ドロップするだけで登録できます。

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あとは前回と同様の方法でTilemapにTIleを塗っていけば
隣接するTileの数によって自動的にTileの表示が変更されます。

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というわけで、今回は2DタイルマップのPipeline Tileの紹介でした。
いちいちパレットからスプライトを選び直す必要がなくなるので
マップ作成が非常に楽になりました。
ありがとうございました〜。